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TETRO *テトロ 過去を殺した男*
2009年 / 米、伊、スペイン、アルゼンチン合作
監督:フランシス・フォード・コッポラ
CAST:ヴィンセント・ギャロ、アルデン・エーレンライク、
    マリベル・ベルドゥ、クラウス・マリア

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<STORY>
「いつか迎えに行く」と手紙を残し、音信不通になった兄アンジーを訪ねてブエノスアイレスに来たベニー。ようやく会えた兄:アンジーは名前をテトロに変え、友だちにはベニーのことを友だちと紹介した上、一緒に暮らす女性にすら、父親が著名な音楽家であることを隠していた。家族の話題を避け、過去を否定して生きる兄。不満を募らせるベニーは、作家を目指していた兄が書いた「家族の物語」をみつけ、秘密を解き明かそうとするが……。

<感想> 評価 ★ 3.5
見終わった瞬間、(これこそ「映画」ってのを観たな)と呟いてしまいました。そのぐらい映画芸術を感じる作品でした。監督、脚本はフォード・コッポラと知らなかったとしても、監督の名前を確認したと思います。個人的には映画センスを感じる作品でした。当然、大衆受けはしないだろうと思われます。内容は重いし、構成も単純でない上、映像はほぼモノクロ。過去の回想シーンもしくは、感情や情景を抽象的に描く時のみカラーで描いてありました。この抽象的な表現も受け入れられないひとにはNOだろうと思います。
一部ではコッポラの自伝的作品と言われているそうです。
コッポラらしい映画の表現として、クラッシック音楽が回想シーンで流れます。メンデルスゾーンでした。
テトロが過去を殺してしまった理由がラストにわかります。ヘヴィな内容です。
舞台がブエノスアイレスであることで映画の構成や雰囲気がどことなくスペイン映画に似ています。私がこの作品を良いと思った理由はそれもあるかも知れません。
テトロを演じたヴィンセント・ギャロ。久々に観ました。なんだかんだ言いながらカレの出ている作品、監督作品は観てしまいます。好きなんだろうと思います(ナゼか認めたくない)この作品はギャロがテトロを演じたからこそ良かったのかも知れません。目が良いです。目で演技できる俳優なんだなと改めて思いました。
弟:ベニーを演じるアルデン・エーデンライクは若いころのディカプリオを思い出させる端正な顔立ち。カレの青年ぽいストレートな行動、若々しさを感じる仕草が、過去を殺したテトロとの対比させられて尚更この作品を良くしたように思います。
とにかく映画通の方なら、高評価する作品ではないかと思います。

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