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ALL ABOUT MY MOTHER *オール・アバウト・マイ・マザー*
1999年/スペイン
監督 :ペドロ・アルモドバル
CAST:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス
    アントニア・サン・ファン
1999年 カンヌ映画祭最優秀監督賞
1999年 ゴールデングローブ外国語映画受賞作品
 

allabout[1]
<STORY>
マヌエラ(セシリア・ロス)は38歳の移植コーデュネイター。女手ひとつで育ててきた息子のエステバンとマドリードで暮らしていた。エステバンの17歳の誕生日の日、ふたりは大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)が主演する「欲望という名の電車」の舞台を観に行く。終演後ウマ・ロッホにサインをもらおうとして、彼女の車を追いかけたエステバンは、車にはねられる。息子の死を前にし、マヌエラは悲劇にも職業とは反対の息子の臓器提供承諾する母親となってしまう。
傷が癒されないまま息子の遺品を整理したいたマヌエラは、息子が肌身はなさず持ち歩いていたノートに書かれていた彼の最期の言葉を見つける。彼女は失った息子の最期の想いを伝えるため、仕事を辞め、かつて青春時代を過ごしたバルセロナへ旅立つ決意をする。
<感想> 評価 ★ 4
この映画のキャッチコピーは
「世界の映画賞を独占、世界中の女たちが涙した。母から生まれた総ての人たちに贈る感動作」である。
ラテン系のノリで描かれているこの映画は、湿っぽさがない。
愛し信じていた夫に裏切りを受けて、彼と別れを決意し生きてきたマヌエラ。
子供を心から愛し、「移植コーディネーター」としての仕事をこなしていた彼女に
訪れる息子の交通事故死・・・・そして息子の臓器提供。
息子の果たされなかった思いを遂げるため、自分で捨てた過去へと旅立つ。
こう書けばとても暗くて哀しい映画のようだけれど、実際は明るいタッチでどんどん進んでいく。
人生って悲惨な出来事があったって、淡々と朝日が昇り、夜が来るんだと言っているようでさえある。
他人からみれば、悲劇極まりない人生でも、当人は生きることに必死、乗り越えることに必死なのだ。
シングルマザー・臓器移植・エイズ・女装するゲイ・レズビアン・アルツハイマー症の父親・・
題材は本当にぶっとんでいるのだが違和感がない。
みんな自分を愛し生きている、人生は生きるしかない、精一杯に。
そして、どんな過去も自分で落とし前つけるしかないと伝えたかったのではないかと感じ取った。
たぶん、見るひとによって感想は違うだろうし、観た直後よりも時間が経てば経つほどに
いろんな味わい方のできる映画だと想う。

こうして感想を書いて初めて 胸に迫るものがあった。不思議な映画だ。
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